用途とニーズに合わせた自由なデザイン。
お客様の「最適」をご提案。
1965年に独自に開発した化興ケミカルタンク
1965年に化興(当時ナファリス工業)が独自開発した「金属表面処理用FRP槽(ナファリスタンク)」は、「軽くて強く、腐らない」のキャッチコピーで製造・販売を開始し、製造業を中心とした多くのお客様にご利用いただきました。
その後も研究を重ね、1980年代にフッ素樹脂と耐蝕FRPの異なる2つの材料を複合する独自の技術を開発することに成功しました。
そして、商品名を【化興ケミカルタンク】とし、「複合シリーズ」の製造・販売をスタートさせました。
これは耐蝕性・機械強度・耐熱性・保温性・電気絶縁性等の点で優れており、加えて長年の経験と豊富なデータを駆使することで実現できる自由なデザイン性が他社製品と一線を画していると高い評価をいただいております。
これまでさまざまな用途とニーズに合わせたケミカルタンクを製造してきた実績は、めっき等表面処理を行うお客様から大きな信頼をいただいている証であり、化興の誇りそのものです。
PP複合 タイプ(PP+FRP) |
接液材質 | ポリプロピレン樹脂 |
---|---|
補強材質 | ビニルエステル樹脂FRP |
耐熱性・耐寒性(連続) | タンク-20~+70℃(素材-20~+120℃) |
耐燃焼性 | 可燃性 |
有機物の溶出 | 極めて少ない |
金属イオン溶出 | 極めて少ない |
耐蝕性能 |
耐酸 〇 耐アルカリ 〇 耐溶剤 △ 耐フッ酸 △ 耐クロム酸 △ |
PVDF複合 タイプ(PVDF+FRP) |
接液材質 | ポリビニリデンフルオライド樹脂
(フッ素樹脂) |
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補強材質 | ビニルエステル樹脂FRP |
耐熱性・耐寒性(連続) | タンク-20~+90℃(素材-40~+150℃) |
耐燃焼性 | 自己消火性 |
有機物の溶出 | 全くない |
金属イオン溶出 | 極めて少ない |
耐蝕性能 | 耐酸 ◎ 耐アルカリ × 耐溶剤 〇 耐フッ酸 〇 耐クロム酸 ◎ |
PFA複合 タイプ(PFA+FRP) |
接液材質 | テトラフルオロエチレン
パーフルオロアルコキシ エーテル共重合体 (フッ素樹脂) |
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補強材質 | ビニルエステル樹脂FRP |
耐熱性・耐寒性(連続) | タンク-20~+100℃(素材-200~+260℃) |
耐燃焼性 | UL94試験でV-0 |
有機物の溶出 | 全くない |
金属イオン溶出 | 全くない |
耐蝕性能 |
耐酸 ◎ 耐アルカリ ◎ 耐溶剤 ◎ 耐フッ酸 ◎ 耐クロム酸 ◎ |
N-PTFE複合 タイプ(N-PTFE+FRP) |
接液材質 | ポリテトラフルオロエチレン
四フッ化エチレン (フッ素樹脂) |
---|---|
補強材質 | ビニルエステル樹脂FRP |
耐熱性・耐寒性(連続) | タンク-20~+100℃(素材-200~+260℃) |
耐燃焼性 | UL94試験でV-0 |
有機物の溶出 | 全くない |
金属イオン溶出 | 全くない |
耐蝕性能 |
耐酸 ◎ 耐アルカリ ◎ 耐溶剤 ◎ 耐フッ酸 ◎ 耐クロム酸 ◎ |
化興ケミカルタンク FRPシリーズは連続使用温度によりV、VHの2タイプを製作しております。
V タイプ(耐蝕FRP) |
接液材質 | ビスフェノール系ビニルエステル樹脂 |
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耐熱性・耐寒性(連続) | -20~+90℃ |
耐燃焼性 | 可燃性 |
有機物の溶出 | 少ない |
金属イオン溶出 | 少ない |
耐蝕性能 |
耐酸 〇 耐アルカリ 〇 耐フッ酸 × 耐クロム酸 × |
VH タイプ(耐蝕FRP) |
接液材質 | ノボラック系ビニルエステル樹脂 |
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耐熱性・耐寒性(連続) | -20~+100℃ |
耐燃焼性 | 可燃性 |
有機物の溶出 | 少ない |
金属イオン溶出 | 少ない |
耐蝕性能 |
耐酸 〇 耐アルカリ △ 耐フッ酸 × 耐クロム酸 △ |
展示会での写真
PVDF複合タイプ
寸法:1200×10000×3000H
PFA複合タイプ
寸法:7000×700×1200H
FRP-Vタイプ
寸法:1500×2400×1500HPVDF複合タイプ
寸法:800×8000×600HFRP-Vタイプ
PVDF複合タイプ
寸法:2300×650×3700HFRP-Vタイプ
寸法:1500×1200×1300~2500HPVDF複合タイプ
寸法:2400×900×3800HPFA複合タイプ
寸法:1200×1500×750HN-PTFE複合タイプ
寸法:2500×2000×4000HPP複合タイプ
寸法:φ800×6500FRP-Vタイプ
寸法:4000×150×350HFRP-Vタイプ
PVDFタイプクロムめっき槽と
PVDF排気フード
めっきライン
FRP槽+SUS槽
近年の表面処理分野では、使用する薬液条件が非常に厳しくなっており、従来の耐蝕FRP(無垢槽)では対応が難しく、槽自体の寿命も極端に短くなっているのが現状です。
薬液でも特に厳しい条件の硝酸、フッ酸、クロム酸(高速めっき、プラエッチング)等は処理槽の寿命も短く、腐食の進行が早いのが特徴です。
その様な薬液等が槽より漏れ出す事は工場自体を腐食させてしまうどころか、環境問題にまで発展してしまう事もあります。
弊社の複合シリーズであれば、これらの問題を解決でき、御社の安全と繁栄に貢献できます。
以下、参考までに硝酸、フッ酸の混酸、クロムめっき槽(高速浴)の耐用年数と投資金額の比較表をご覧ください。
1.FRP無垢槽を使用した場合
2.PVDF複合槽を使用した場合
※長期にご利用頂く為に定期点検をお勧めしております。
20年使用したとすると、FRP無垢槽の場合は 500万円+旧槽、廃材処分費用、PVDF複合槽の場合は300万円 のみとなり、200万円以上の金額差になります。
1.FRP無垢槽を使用した場合
2.PVDF複合槽を使用した場合
※長期にご利用頂く為に定期点検をお勧めしております。
20年使用したとすると、FRP無垢槽の場合は 900万円+旧槽、廃材処分費用、PVDF複合槽の場合は300万円 のみとなり、600万円以上の金額差になります。
当社は、平成12年に環境ISO14001を、平成22年には品質ISO9001 を取得しており、お客様に高品質な製品を提供すべく、日々努力しております。
当社製品は、航空機業界でも御使用頂いており、特に航空機業界ではNadcap(国際特殊工程認証システム)による品質保証及び監査・認証プログラムが航空宇宙製品の製造に携わるためには必須条件となっている、表面処理ラインでの実績があります。
電解槽、化成処理槽、化学反応槽、高濃度高温薬液貯槽、電解処理槽、洗浄槽、高純度洗浄槽、高耐蝕浄化塔、めっき処理槽、アルマイト処理槽、スラリー貯槽
表面処理工場及び排水施設また地下ピットに土壌への浸透を防止するためにPE(ポリエチレン)ライニングをする独自の方法です。
以下に一般的なFRPライニングとPEライニングについての材質の特性比較を示します。
素材 | FRP | PE | 備考 | 評価 |
---|---|---|---|---|
物理的性質 ロックウェル硬度 |
R122 | R40 | PEはFRPに比べて柔らかい | ○ |
物理的性質 引張強度(N/mm2) |
98~196 | 21~23 | ライニングの場合強度は加味しない(躯体強度) | - |
物理的性質 伸び率(%) |
0.5~2.0 | 250~350 | FRPに比べて伸び易い(追従する) | ◎ |
物理的性質 アイゾット衝撃強さ(kJ/m2) |
11~98 | 98 | ○ | |
熱的性質 耐熱温度(℃) |
150~180 | 90 | 薬液処理槽ではないので高温使用はほとんどしない | ○ |
熱的性質 可燃性 |
可燃 | 可燃 | 燃えやすい | ○ |
化学的性質 耐酸性 |
○ | ○ | 一般的な耐酸性 | ○ |
化学的性質 耐アルカリ性 |
△ | ○ | FRPの耐アルカリ性は低い | ○ |
化学的性質 耐溶剤性 |
△ | △ | 溶剤使用は限定的 | △ |
光学的性質 耐候性 |
表面劣化 (ガラス繊維露出) |
表面劣化 (クラック) |
耐候性が必要な場合は対策が必要 | △ |
【注意】
ケース1 施工前
ケース1 施工後
ケース2 施工前
ケース2 施工後