ケミカルタンク製造販売


用途とニーズに合わせた自由なデザイン。

お客様の「最適」をご提案。


弊社のケミカルタンクの特徴・強み
製造品紹介
ケミカルタンク実績紹介
課題解決事例
PEライニング土木槽 ~表面処理工場の処理液漏洩対策~

1965年に独自に開発した化興ケミカルタンク

耐蝕性耐薬品
非溶出性非粘着
自由なデザイン

弊社のケミカルタンクの特徴・強み

安全と品質向上、ランニングコストに貢献できる耐蝕FRPタンク(複合シリーズ、FRPシリーズ)

1965年に化興(当時ナファリス工業)が独自開発した「金属表面処理用FRP槽(ナファリスタンク)」は、「軽くて強く、腐らない」のキャッチコピーで製造・販売を開始し、製造業を中心とした多くのお客様にご利用いただきました。
その後も研究を重ね、1980年代にフッ素樹脂と耐蝕FRPの異なる2つの材料を複合する独自の技術を開発することに成功しました。
そして、商品名を【化興ケミカルタンク】とし、「複合シリーズ」の製造・販売をスタートさせました。
これは耐蝕性・機械強度・耐熱性・保温性・電気絶縁性等の点で優れており、加えて長年の経験と豊富なデータを駆使することで実現できる自由なデザイン性が他社製品と一線を画していると高い評価をいただいております。
これまでさまざまな用途とニーズに合わせたケミカルタンクを製造してきた実績は、めっき等表面処理を行うお客様から大きな信頼をいただいている証であり、化興の誇りそのものです。

弊社ケミカルタンクの7つの特徴

- 特徴 1 -  安心な設計と製造手法 業界に先がけて、独自の「フッ素樹脂×耐蝕FRP複合技術」を開発以来40年以上、表面処理業界で高い評価を得ています。
- 特徴 2 -  剥離しにくい高い複合強度 接着剤を使わない独自工法で、塗布ムラや高温劣化による剥離が発生しにくい設計。
- 特徴 3 -  高い耐薬品性能と幅広い熱変化に対応 複合シリーズは4タイプ。使用条件に合わせて最適なタンクが選択可能、低温脆化・高温軟化が非常に少ないので、低温から高温まで幅広く安定して使用できます。
- 特徴 4 -  全く金属を使わない構造 化学プラント工場のタンクでは電解、反応、薬品混合等に伴い発生する腐食ガス、ミスト、液の飛散により、基材又は補強材の金属が腐食され、その事が原因となりトラブルを起こす事が多々有ります。  化興ケミカルタンク複合シリーズの構造体は耐蝕FRPで作られ、全く金属を使用しない構造も可能です。
- 特徴 5 -  形も大きさも自由。安全性を第一に考えた独自構造計算 1台ごとに最適な構造で設計・製作。大型の製品は現地で組み立て可能。
- 特徴 6 -  極めて溶出が少ない高純粋性能(複合タンク) 有機物・無機物の溶出が極めて少ない「半導体グレードレベル」の液接面。
- 特徴 7 -  非粘着、平滑、撥水(複合タンク) 厳選された高耐蝕素材シートは「非粘着・平滑・撥水」に優れており、洗浄が簡単。


製造品紹介

ケミカルタンク複合シリーズ

   PP複合 タイプ(PP+FRP)
接液材質 ポリプロピレン樹脂
補強材質 ビニルエステル樹脂FRP
耐熱性・耐寒性(連続) タンク-20~+70℃(素材-20~+120℃)
耐燃焼性 可燃性
有機物の溶出 極めて少ない
金属イオン溶出 極めて少ない
耐蝕性能
耐酸 〇 耐アルカリ 〇 耐溶剤 △ 耐フッ酸 △ 耐クロム酸 △


   PVDF複合 タイプPVDF+FRP
接液材質 ポリビニリデンフルオライド樹脂
(フッ素樹脂)
補強材質 ビニルエステル樹脂FRP
耐熱性・耐寒性(連続) タンク-20~+90℃(素材-40~+150℃)
耐燃焼性 自己消火性
有機物の溶出 全くない
金属イオン溶出 極めて少ない
耐蝕性能 耐酸 ◎ 耐アルカリ × 耐溶剤 〇 耐フッ酸 〇 耐クロム酸 ◎


   PFA複合 タイプ(PFA+FRP)
接液材質 テトラフルオロエチレン
パーフルオロアルコキシ
エーテル共重合体
(フッ素樹脂)
補強材質 ビニルエステル樹脂FRP
耐熱性・耐寒性(連続) タンク-20~+100℃(素材-200~+260℃)
耐燃焼性 UL94試験でV-0
有機物の溶出 全くない
金属イオン溶出 全くない
耐蝕性能
耐酸 ◎ 耐アルカリ ◎ 耐溶剤 ◎ 耐フッ酸 ◎ 耐クロム酸 ◎


   N-PTFE複合 タイプ(N-PTFE+FRP)
接液材質 ポリテトラフルオロエチレン
四フッ化エチレン
(フッ素樹脂)
補強材質 ビニルエステル樹脂FRP
耐熱性・耐寒性(連続) タンク-20~+100℃(素材-200~+260℃)
耐燃焼性 UL94試験でV-0
有機物の溶出 全くない
金属イオン溶出 全くない
耐蝕性能
耐酸 ◎ 耐アルカリ ◎ 耐溶剤 ◎ 耐フッ酸 ◎ 耐クロム酸 ◎


化興ケミカルタンク FRPシリーズ(FRPタンク)

化興ケミカルタンク FRPシリーズは連続使用温度によりV、VHの2タイプを製作しております。

   V タイプ(耐蝕FRP)
接液材質 ビスフェノール系ビニルエステル樹脂
耐熱性・耐寒性(連続) -20~+90℃
耐燃焼性 可燃性
有機物の溶出 少ない
金属イオン溶出 少ない
耐蝕性能
耐酸 〇 耐アルカリ 〇 耐フッ酸 × 耐クロム酸 ×


   VH タイプ(耐蝕FRP)
接液材質 ノボラック系ビニルエステル樹脂
耐熱性・耐寒性(連続) -20~+100℃
耐燃焼性 可燃性
有機物の溶出 少ない
金属イオン溶出 少ない
耐蝕性能
耐酸 〇 耐アルカリ △ 耐フッ酸 × 耐クロム酸 △


ケミカルタンク実績紹介

ケミカルタンク

展示会での写真

ケミカルタンク

PVDF複合タイプ

寸法:1200×10000×3000H

ケミカルタンク

PFA複合タイプ

寸法:7000×700×1200H

ケミカルタンク

FRP-Vタイプ

寸法:1500×2400×1500H

ケミカルタンク

PVDF複合タイプ

寸法:800×8000×600H

ケミカルタンク

FRP-Vタイプ

寸法:1000×1000×1200H

ケミカルタンク

PVDF複合タイプ

寸法:2300×650×3700H

ケミカルタンク

FRP-Vタイプ

寸法:1500×1200×1300~2500H

ケミカルタンク

PVDF複合タイプ

寸法:2400×900×3800H

ケミカルタンク

PFA複合タイプ

寸法:1200×1500×750H

ケミカルタンク

N-PTFE複合タイプ

寸法:2500×2000×4000H

ケミカルタンク

PP複合タイプ

寸法:φ800×6500

ケミカルタンク

FRP-Vタイプ

寸法:4000×150×350H

ケミカルタンク

FRP-Vタイプ

寸法:800×800×600H

ケミカルタンク

PVDFタイプクロムめっき槽と
PVDF排気フード

ケミカルタンク

めっきライン
FRP槽+SUS槽

課題解決事例

表面処理薬品とケミカルタンクでのご提案

近年の表面処理分野では、使用する薬液条件が非常に厳しくなっており、従来の耐蝕FRP(無垢槽)では対応が難しく、槽自体の寿命も極端に短くなっているのが現状です。

薬液でも特に厳しい条件の硝酸、フッ酸、クロム酸(高速めっき、プラエッチング)等は処理槽の寿命も短く、腐食の進行が早いのが特徴です。

その様な薬液等が槽より漏れ出す事は工場自体を腐食させてしまうどころか、環境問題にまで発展してしまう事もあります。

弊社の複合シリーズであれば、これらの問題を解決でき、御社の安全と繁栄に貢献できます。

以下、参考までに硝酸、フッ酸の混酸、クロムめっき槽(高速浴)の耐用年数と投資金額の比較表をご覧ください。

表面処理薬品とケミカルタンクでのご提案

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A.硝フッ酸槽耐用年数及び投資金額比較の説明(~60℃)

1.FRP無垢槽を使用した場合

  • FRP無垢槽を納入
  • 納入後7年目に接液面が劣化を始める
  • その2年後(納入後9年目)にFRP内面補修工事を行う
  • その後、2年毎に内面補修工事を行うが、納入後13年にて槽の腐食がひどく、更新となる


2.PVDF複合槽を使用した場合

  • 弊社PVDF複合槽を納入であれば、初期投資は高いが、長期にわたり安定して使用でき、FRPとは異なりメンテナンスフリー※の為、長期使用にて費用は安くなる。

※長期にご利用頂く為に定期点検をお勧めしております。

20年使用したとすると、FRP無垢槽の場合は 500万円+旧槽、廃材処分費用、PVDF複合槽の場合は300万円 のみとなり、200万円以上の金額差になります。

B.クロムめっき槽耐用年数及び投資金額比較の説明(高速浴)

1.FRP無垢槽を使用した場合

  • FRP無垢槽を納入
  • 納入後3年目に接液面が劣化を始める
  • その2年後(納入後5年目)にFRP内面補修工事を行う
  • その後、2年毎に内面補修工事を行うが、納入後9年にて槽の腐食がひどく、更新となる


2.PVDF複合槽を使用した場合

  • 弊社PVDF複合槽を納入であれば、初期投資は高いが、長期にわたり安定して使用でき、FRPとは異なりメンテナンスフリー※の為、長期使用にて費用は安くなる。

※長期にご利用頂く為に定期点検をお勧めしております。

20年使用したとすると、FRP無垢槽の場合は 900万円+旧槽、廃材処分費用、PVDF複合槽の場合は300万円 のみとなり、600万円以上の金額差になります。

安心できる品質体制

当社は、平成12年に環境ISO14001を、平成22年には品質ISO9001 を取得しており、お客様に高品質な製品を提供すべく、日々努力しております。

当社製品は、航空機業界でも御使用頂いており、特に航空機業界ではNadcap(国際特殊工程認証システム)による品質保証及び監査・認証プログラムが航空宇宙製品の製造に携わるためには必須条件となっている、表面処理ラインでの実績があります。

その他実績例

電解槽、化成処理槽、化学反応槽、高濃度高温薬液貯槽、電解処理槽、洗浄槽、高純度洗浄槽、高耐蝕浄化塔、めっき処理槽、アルマイト処理槽、スラリー貯槽

PEライニング土木槽 ~表面処理工場の処理液漏洩対策~

表面処理工場及び排水施設また地下ピットに土壌への浸透を防止するためにPE(ポリエチレン)ライニングをする独自の方法です。
以下に一般的なFRPライニングとPEライニングについての材質の特性比較を示します。

素材 FRP PE 備考 評価

物理的性質

ロックウェル硬度

R122 R40 PEはFRPに比べて柔らかい

物理的性質

引張強度N/mm2

98~196 21~23 ライニングの場合強度は加味しない(躯体強度) -

物理的性質

伸び率

0.5~2.0 250~350 FRPに比べて伸び易い(追従する)

物理的性質

アイゾット衝撃強さkJ/m2

11~98 98

熱的性質

耐熱温度

150~180 90 薬液処理槽ではないので高温使用はほとんどしない

熱的性質

可燃性

可燃 可燃 燃えやすい

化学的性質

耐酸性

一般的な耐酸性

化学的性質

耐アルカリ性

FRPの耐アルカリ性は低い

化学的性質

耐溶剤性

溶剤使用は限定的

光学的性質

耐候性

表面劣化

(ガラス繊維露出)

表面劣化

(クラック)

耐候性が必要な場合は対策が必要

【注意】

  • 各数値は代表的な数値であり成形素材により数値は異なります。
  • ライニング材としての比較です、他の成形品製作とは条件が異なります。

PEライニング土木槽

ケース1 施工前

PEライニング土木槽

ケース1 施工後

PEライニング土木槽

ケース2 施工前

PEライニング土木槽

ケース2 施工後